喫茶去~お茶をどうぞ~

最近は禅語の本がマイブームです。

表題の言葉もその中から頂きました。

「無心になれ」「とらわれるな」と同時に「肩の力を抜きなさい」

といった教えのようなものらしい。

細かなエピソードは語るほどの者ではないので省きますが、

ただただ、どのような状況でも

ただただ、お茶を出す

なかなかに難しいです。


サービスをするにあたって、こちらとしては

「いつもどおり」の日常が

受け手によっては

「人生最高のおもてなし」に映ることがあります。


この言葉を聞いてから考えていたことが少し雲が晴れました。

サービス初心者(新卒者)の方が、数年の経験者よりも

時としては評価が高くなる。

今までは「一生懸命だから」と思っていましたが、

まさに「喫茶去」なんです。


お料理を出すこと、お話をすること、ただただそれだけに集中している

それが、結果としてお客様のためになり、ほかのことを考えない要因となります。

数年務めたあとは少しなれが出てきます。


そうすると「どうすれば喜んでもらえるだろうか」「どうすれば良く見えるだろうか」

と欲が生まれてきます。

きっとこれが乱れる原因なんだろうなぁと思います。


一つのことに集中すること

これが相手に伝わる「気持ち」につながると思われます。



最近、お料理を出すときは「残心」を心がけるようにしています。

提供するお料理に心を残すように出す

そうすると自ずと扱いが丁寧になり、ふたを開ける際のほのかな緊張、

食事後の笑顔を見た際のホッとした気持ち

これが伝わる心になっているんだと思います。


おいしく食べてもらいたい、安全に使ってもらいたい、快適な生活に一役買いたい

「もの」には何かしらの「想い」が乗っているんだと思っています。

これを伝えることができることができるのが「おもてなし」に携わる者達です。

表舞台に出ることは少ない職種でもありますが、

隣の人を幸せにできる職種でもあります。

サービスマンと書くとちょっと違うようにも感じますし、

接客業と書くのも違うように感じます。


「伝想者」になりたいと感じます。

「もの」が持つ「想い」を汲み「伝える」

私の仕事はこうありたいと考えます。

「おもてなし」に大切なことは○○に教わった

接客業を長く勤めています。 最近わかったこと、サービス=おもてなし では無いということ。 天才型のサービスマンでは無いからこそ、 試行錯誤を続けてきました。 日々勉強。 最近はお客様からお褒めいただくことが多くなりました。 知識は貯めるものでもありません。 どんどん発信していきたいと考えています。

0コメント

  • 1000 / 1000